ミャンマーで生活していて思うことがある。
「ミャンマーって、健康に悪そうな食べ物多いな。」

 

ミャンマーカレー

上の写真のように油を大量に使うミャンマーカレーや、甘さたっぷりのミャンマー紅茶(ミルクティー)など、基本的に味の濃いものが多い。
そして、ミャンマー人は毎日のようにミャンマーカレーを食べる。
実際に、WHOの調査では成人のおよそ4人に1人(24.9%)が高血圧患者である

私はそこで疑問に思った。
「ミャンマー人は、健康を意識しているのだろうか。」
その疑問をもとに、インタビューを行うことにした。

街頭インタビューについて

最大都市ヤンゴンの中心部スーレーパゴダ周辺で、街頭インタビューをした。
車が激しく行き交い、人通りも多い。とても賑やかな場所だ。

奥に見える金色のものが、スーレーパゴダ(仏塔)

午前10時〜11時の1時間、年齢に関係なく、男性4人、女性6人の計10人に健康意識を聞いた。

 

意識している:健康のために何をする?

「健康を意識している」と答えた7人にさらに聞いてみた。

① 運動;食事制限するよりエクササイズ

「もちろん健康を意識しているわ。」と自信満々に答えてくれたのが、寝具屋を営む40代の女性。
「毎日30分のウォーキングをするの。食事で摂った油を消費しないとね。」
油の量は気になるが、ミャンマーカレーは食べたい。そのため、ウォーキングを始めたそうだ。

また、「私はYouTubeを使って、エクササイズ動画を見ながら運動するのよ。」と19歳の女子大学生。

一方で、真夜中にお腹が空いて、夜ご飯の余り物をよく食べてしまうそうだ。
「健康に良くないことは知ってるんだけどね。」と笑いながら話す。


この女子大学生が使うというエクササイズ動画

 

最も印象的だったのは、香辛料ショップを営む48歳のお母さん。
「仕事中はほとんど座っているだけなの。だから最近、220,000チャット(約22,000円)でランニングマシンを買って、ウォーキングしているわ。」
ランニングマシン!?
ジムに通うというケースは聞いたことがある。しかし、自宅に1台買うとは想像もしなかった。

②食生活への配慮;学校で食育について学んだから?

20歳の女子学生はこう答えた。
「油や塩分をなるべく減らして、しっかり野菜を摂るように意識しているわ。小学校で、食育について勉強したしね。」

ミャンマーの公立学校のカリキュラムにも理科がある。
それに食育の内容が含まれており、小学生のときから健康や栄養について学び始めるそうだ。

小学校3年生(8歳)の教科書:バランスの良い食事について

③瞑想;心の健康

寝具屋を営む40代の男性は、こう答えてくれた。
「施設で、瞑想を月1回するんだ。もちろん身体的な健康も大切だけど、精神的な健康も大切だと思ってるからね。」
瞑想のあとは、気持ちがとても安らかになるという。

ミャンマーには瞑想センターという施設があり、多くの人が瞑想をする。
質問に答えてくれた男性は、センターで4:00〜21:00の17時間、瞑想や僧侶との対話などに取り組むそうだ。

仏教の戒律上、正午から次の日の朝までは食事をすることができない。⑵

意識していない:将来的には…

「健康について意識していない」と答えた3人も、詳しく話を聞くと実は全く気にしていないわけではなかった。

噛みタバコを売る52歳の男性は、「仕事が忙しくて意識してられないんだよな。子どもが自立して、自分の仕事が落ち着いたら、運動を始めるつもりだよ。」と言う。

また、道端の屋台で食事をしていた、20代後半の女性はこう話した。
「今は20代で美味しいから一杯食べるけど、30才になったら食事に気を使おうと思っているの・・・」

今は特にしていることはないが、将来的には意識して行動するつもりのようだ。
「気にはなっているが、行動はしていない」という人がほとんどだった。

まとめ

私の予想以上に、健康を意識している人は多かった。
「意識していない」と答えた3人も、具体的な行動を取っていないだけで健康について考えていた。
10人全員に、多かれ少なかれ健康を保とうとする意識があることがわかった。

しかし、自信満々に「意識している」と答える一方で、健康のためにとっている行動が効果的ではないように思えた。
ランニングマシンを買ったお母さんの運動は、1日たった200歩のウォーキングのみ。

また、瞑想をしているという男性は小太りで、健康的とは言えない体型だった。彼には月一回の瞑想より、定期的な運動が必要なのではないだろうか。

さらに、「食生活に気を配っている」と答えた50代女性の手料理を見せてもらったが、健康的とは思えなかった。

魚カレー(右手前)、鶏ガラスープ(左)、白米(奥):カレーに油たっぷりで、野菜がない。

ミャンマーでは、意外に多くの人が健康を意識している。
しかし、本当に効果的なことができている人は少ないのかもしれない。

 

【参考文献】

Prevalence of raised blood pressure/世界保健機関
Wikipedia/八斎戒について

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